Bremar社 - 鋸歯状ワッシャーアライメントセット

課題

Bremar Automotionはメルボルンに拠点を置くエンジニアリングデザイン会社で、先進的なソフトウェアと社内の3Dプリンティングを活用し、より軽量で高強度、かつ高効率な製品を顧客に提供しています。レースカーにおいては、狭いスペースで微調整を行うのが長年の課題でした。整備士はしばしば「キャンバーボルト」や「スロットボルト」に頼りますが、扱いにくく、摩擦による締結に依存しているため、レース中の過酷な力により滑るリスクがありました。

従来の製造方法にも以下のような問題がありました：

• サイズ制限：溝や歯を正確に加工するには、部品サイズを大きくする必要があった


• 性能の制限：最終製品ではわずか数ミリの調整しかできなかった


• 高コストと納期遅延：最小発注数量（MOQ）があるため、カスタム部品1点でも高額かつ納期が長い

ソリューション

Bremarは2部品構成のスマートなソリューションを設計しました：

1. 車体フレームに溶接するためのスロット付きワッシャー


2. 精密に噛み合うセレーション（歯）で連結する穴付きワッシャー

これらをボルトで締結すると、セレーションが固定を確実にし、摩擦の必要性を軽減し、滑りを防止します。このワッシャーセットはMarkforgedのMetal Xプリンターで耐久性のあるステンレススチールを使用して製造されました。

導入の詳細と成果

• 優れた性能：新しいワッシャーは、旧来のキャンバーボルトのわずかな調整幅に比べ、ほぼ無限の可動域を提供し、しかも小型化が可能


• 完全カスタマイズ対応：部品は顧客の正確な仕様に合わせてわずか数分で印刷可能。従来加工のような長納期は不要


• 最小発注不要：一品ものでも大量生産品と同様に、手軽かつコスト効率良く製造可能