Eigerの新しいROIツールで削減可能なことを実証
投資収益率（ROI）は、コストに対する投資成果の重要な評価尺度です。アディティブ製造は、人件費、パーツのコスト、在庫の削減、ダウンタイムの回避、リードタイムの短縮など、ROIのメリットを数多くもたらします。
次のとおり、購入を決定する前後にROIを評価することが重要です。
3Dプリンターの購入を決定する前に、潜在的なROIを見積もることで、投資を正当化できます。
3Dプリンターを購入した後に実現したROIを評価することで、成果を評価し、継続的な投資と拡張の支援を得るためのデータをビジネスに提供します。
ROIの重要なインプットの1つは、パーツに伴う支出です。すなわち、パーツの製造コストですが、Eigerでこのコストを自動的に見積もることができるようになりました。
Return on Investment Dashboard
Eigerが自動収集したデータを活用することで、Markforgedプリンターで製造するパーツのコストを追跡でき、従来の製造方法で同じパーツを製造した場合のコストと比較できます。このデータは、ROI Dashboardの2つの新しいウィンドウ、［Part Spend］と［Cost Savings Per Year］のいずれかに表示されます。
［Part Spend］では、Markforgedの製造方法と従来の製造方法を用いたパーツの製造コストを比較します。
- ［Cost Savings Per Year］は、年間ベースで見たパーツのコスト削減額の合計です。
Eigerでは、1つのパーツのプリントコストを簡単に見積もることができます。パーツのスライス時にプリントコストが自動計算されます。複数のパーツ、デバイス、期間にわたってこうしたデータの収集、蓄積、分析を手作業で行うことは手間と時間がかかり、エラーが発生しやすいです。新しいROI Dashboardでは、データの収集と分析は自動的に行われ、ユーザーが関与する必要はありません。Eigerにアクセスし、ROI Dashboardを見るだけで、コストを確認できます。
従来の製造方法でパーツを製造する場合のコストはどうでしょうか。1つのパーツでさえも、この値を見積もるのに大変な労力を要するため、ほとんどのパーツでこうした見積もりは行われません。では、Eigerは従来の製造方法によるコストをどのように見積もっているのでしょうか。
Simulationの機能
［Part Spend］ウィンドウには、［With Markforged］と［Alternative Cost］の2つの値が表示されます。
With Markforged
これは、一定期間にプリントされたすべてのパーツの製造コストです。
クラウドに接続されたすべてのプリンター（オフラインデバイスは含まれません）でプリントされたパーツや、Eiger組織内のすべてのユーザーのパーツが含まれます。
これは、Eigerで計算されたパーツ単価（パーツのマテリアルコスト）に基づいています。
完成したプリントだけでなく、キャンセルされたプリントも含まれます。マテリアルは再利用できず、スクラップとみなされるため、キャンセルされたプリントもパーツに伴う支出コストに含まれます。
Alternative Cost
これは、機械加工や鋳造のような従来の製造方法でプリントされたすべてのパーツの製造コストです。
見積もられたコストは、Markforgedでパーツを製造するコストの10倍です。この計算では、完了した（成功した）プリントのみがMarkforgedのコストとみなされます。
10倍という数字の根拠はどこからきたのでしょうか。400超に及ぶ顧客のパーツから得られたデータを用いて、従来の製造方法（主に機械加工）とMarkforgedを用いた製造コストの中央値の比率を比較して判断しました。この分析から得られたコストの中央値の比率は15倍でした。つまり、従来の製造方法でパーツを製造するコストの中央値は、そのパーツのプリントに使用されるマテリアルのコストの15倍です。コスト計算は複雑で、通常は見積もりそのものであるため、ROI Dashboardでは、控えめな数字として10倍が選択されました。
要約すると、EigerのROI Dashboardには、Markforgedへの投資によるビジネスのコスト削減達成率の一次見積もりを提示するための、次の2つの重要な属性があります。
完全自動化 - 顧客のMarkforgedフリート内のすべてのデバイスでプリントされたパーツのコストは、ユーザーが関与することなく計算されます。
実例に基づいた、従来の製造方法によるコストの見積もり -従来の製造方法とMarkforgedを用いた製造コストの中央値の比率を求めるために、400超に及ぶ顧客パーツの調査を行いました。
刷新されたUtilization Dashboardの外観
Utilization Dashboardの外観が刷新されました。これまで活用してきたすべてのデータが含まれていますが、インターフェイスはさらに使いやすくなっています。プリントジョブの数、マテリアル使用量、プリント時間、プリンターの稼働率などの指標により、フリートのパフォーマンスを評価するための優れたリソースであり続けます。
これは始まりにすぎません
ROI Dashboardの目的は、データに基づくコスト効率に優れた意思決定を行うために必要なデータを提供することです。このダッシュボードにより、Markforgedプリンターでパーツを製造することで実現されるコスト削減量を簡単に見積もることができます。ROI Dashboardでは、追加の指標、人件費やエネルギーなどの既知のコストを入力する機能、特定のデバイスやユーザーを分離するためのフィルターなど、機能を順次強化する予定です。これらすべてのアップデートにより、投資収益率をより詳細に、より正確に評価することが可能になります。
ROI Dashboardで何を確認したいですか。こちらの簡単なフォームに記入していただき、ぜひお知らせください。
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